突然ですが、昭和の後期生まれの方。
覚えていらっしゃいますか?『ホットドッグプレス』という雑誌を。

あれ、学生の時分に愛読してましてね。
ターゲットが若い男性読者というのもあって、ファッションとかイベント(デート)エロスなどが特集されてて、いつもドキドキしながら読んでました。
人気の悩み相談コーナー、『試みの地平線』
あと好きだったのが、北方謙三先生の悩み相談コーナー『試みの地平線』ね。
毎月、たしか2つか3つの悩み相談に答えるやつだったかな。

(↑↑ こういうのも売ってたとは、知らなかった。)
彼は「ハードボイルド」を自称しているだけあって、けっこう上から目線 で過激な表現もあって。
「小僧ども」とか「風俗に行け」なんかは有名な文句ですが、でも彼曰く「そんなに言ってない」とのこと。
キムタクの「ちょ、まてよ」やヒロユキの「それってあなたの感想ですよね」よろしく、周りが勝手に騒いで独り歩きした形でしょうか?
まあ とにかく、最近この雑誌のことを ふと、思い出したのですよ。
あの頃の先生と同じくらいの年齢になっちまった。。
ググってみたら、北方先生は今、御年77歳で、当然ながら もう いい お爺さんになってました。
でも昔の風貌を知っているので、あの頃の迫力は変わらず、というか。
わたしがHot Dog Pressを読んでいたのが1994年~からで、それを踏まえると、当時 北方先生は40代後半ということになる。
そう考えると、ちょうど今の私と同じくらいだった ということになる・・・その事実に、まず驚きました。
もっと上かと思ってた。
あの頃の北方先生の迫力、わたしにはゼンゼン無いからね(だって、引きこもりだし。)
むしろ今でも10代と心は何も変わらず、今でも先生に悩み相談したいくらいだよ(苦笑)
「小僧、いい歳して何を悩んでやがる!」とか言われそうですが(笑)
先生にだったら、説教されても嫌味にならなさそうだ。
でも まあ、そんなもんでしょ?
ああいう、『文化人』とでも言うのかな?
ああいう方は特別だからね。
一般人が真似しようったって到底できない。
今でも覚えている相談内容
で、その時の悩み相談でね、ほとんどの内容は忘れちゃったけど、個人的にインパクトがあったモノは、いまだに覚えてたりします。
たとえば、
今の子たちは楽しそう

『今の子たちは、やれポケベルだ、やれPHSだ、やれプリクラだのと、何かと楽しそう。
僕たちの時代に、そういうものは無かったので、羨ましい。妬ける。
これについて どう思いますか?』
みたいな質問でした。
それに対する北方謙三先生の回答は、
『昔は そんなもんは無く、外遊びが基本だった。
たとえば近所のガキ同士で、空き地で遊ぶ場所を取りあうのも命がけだった。
それが良かった。
今はなんだ、機械機械で軟弱になって。
全然いいと思わん。』
みたいな感じだったはず。
当時10代のガキンチョだった自分にも、この考えは染みましたね。
お笑い芸人になりたいが、顔が

そして お次は、
『お笑い芸人になりたいが、顔が良くないのが悩みです。
顔のせいで、自信がありません。』
これに対する先生の答えは・・・まあ大体わかるだろうけど、『もっと面白い顔になれ』と。
『芸人になりたいんだったら、それが武器になるだろう?!』
と。
至極まっとうな意見かと。
まあ でも、昨今は芸人も美意識を持たないといけない時代になって、これが いわゆる、わたし常日頃から訴えている「ルッキズム問題」にも関係しているのですが。
昔は、特に女性芸人なんかは本当に面白い顔の人が多かったですよね?
例(敬称略):宮川花子、今いくよくるよ、山田花子、メンバメイコボルスミ11、高僧・野々村(の高僧の方)、モリマン、オアシズなど
今はアイドル並みの容姿の芸人が当たり前になりました。
パイレーツが出てきたボキャブラ天国あたりから、男女ともにオサレな人が増えてきた印象。
(あくまで個人の感想です。
実は、もっと昔も、アイドル芸人みたいな人たちはいました。
でも長くなるので、それについては割愛します。)
外国人(白人女性)と付き合いたい

あと、
『どうしても外国人(白人)と付き合いたい。でも自信がない』
という相談もありました。
文面から、けっこう切実なのが伝わってきましたね。
これに対する先生の答えは、
『とにかく「I love you」と言え。
どこの国の女とか関係なく、情熱は伝わるから、自信を持ってアプローチすることが大切』
みたいな感じだったと記憶しています。
まあ そうかもしれんけど・・・「先生、それはアナタだから そう言えるのでしょう?」という気持ちも否めませんでしたけどね(苦笑)
今は どうか知らんけど、昔は日本人男性というのは、絶望的に白人にモテなかったからね。
※逆に、日本人女性は人気です。
どっかの国の ジェームズ・H・カブラー3世という方の格言(ジョーク) ↓↓
“Heaven is an American salary, a Chinese cook, an English house, and a Japanese wife.
Hell is defined as having a Chinese salary, an English cook, a Japanese house, and an American wife. “
意訳すると、
「幸せになりたければ、アメリカ並みの給料をもらい、中国人のコックを雇い、イギリスの家を持ち、日本人妻と結婚せよ。
逆に不幸せになりたければ、中国並の給料をもらい、イギリス人のコックを雇い、日本の家に住み、アメリカ人の妻を持て。」
と、こんな感じ。
とても的を射ていると思うのですが、やっぱり奥ゆかしい日本人女性は、海外男性にも魅力的に映るようです。
(昨今の女性は、もはや どんどん強くなってるけどね)汗
男はヒドイ(?)

そしてラストは、珍しく女性からの相談で、
『男って、どうして こんなに嫌な生き物なんですか?
女を性の対象としか見てないし』
みたいな内容でした。
これに対する先生の答えが これまたズバッと!という感じで、
『女の方がズル賢いじゃないか』
『男の方が純粋だぞ』
『女だって金のために援助交際とかに走るじゃないか』
と。
当時、援交が社会問題として流行っていたのもあり、こんな感じの回答だったと思います。
おこちゃまだった私は、「そうなのかな?女性は 可愛くて可憐で純粋な天使 では?」と思ってました。
でも、今なら先生の仰ることが よく分かる。
昨今は特にですが、男と女が逆転しているように感じる。
女は純粋な天使などではなく、とても打算的でズル賢い。
自分が好きな男には一途ですが、そうでない男には これでもかというくらい冷たい。
それが自分を守る上での本能的なものだということは分かるのですが。
でも、「そこまで嫌な態度をとらなくてもイイじゃないか(泣)」と思うことが多々ある。
決して怪しい者じゃないのに・・・特に中年以降は、見た目だけで警戒されることが多くなった気がする。
男は哀しい生き物だよ、本当に(;´д`)トホホ
ただ これも、「人による」ということを付け加えておきたい。
結局、男だろうが女だろうが、ずる賢い奴は いるし、純粋な奴もいるのですから。
まとめ
ということで、ちょっと北方謙三先生のことを思い出したので書いてみました。
そのうち、この本も読んでみようかと思っていますが ↓↓

↑↑ 北方先生、こう見ると やはり男前ですね。
当時は全く思いませんでしたが。
当時、同じく試みの地平線にて、北方先生が先輩作家に「お前は役者顔だ」と言われたことを書いておられました。
まだ10代のガキンチョだった私は、この人の どこが役者顔なのか分かりませんでした。
「ただの おじさんじゃないか」と。
しかし こうして見ると、たしかに 勝新太郎 ばりの迫力ある男前ですね。
おまけに自称ハードボイルド。
モテたんだろうな~(羨ましい)(;´д`)トホホ
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